Shopify ARと3Dモデルの活用方法【2024年最新】

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この記事の所要時間:7分

あなたは「Shopify AR」を知っていますか?

Shopifyでは商品の3Dモデルを表示し、スマホを通して現実の世界に商品を出現させることができます。この機能をShopify ARといいます。

まずは、以下のリンクからShopify ARを体験してください。

Shopify ARを体験できる参考のサイト

Shopify ARを活用すると、ユーザーは商品を購入する前に実際のサイズを確認することができ、購入率が65%高くなったという事例もあります。

さらに、以前はShopifyでの3Dモデルの活用は設定が大変でしたが、現在は誰でも簡単にできるようになっています。

そこで今回は、Shopify ARを活用してあなたのネットショップでもARで商品を体験できるようにする方法をご紹介します。

あわせて誰でもできる3Dモデルの作成方法についてもご紹介します。

誰でもショップで3Dモデルを活用できる理由

3Dモデルと聞き、「なんとなく難しそう…」と感じる方は多いと思います。

ですが、Shopify AR最大の特徴は誰でも簡単に利用できることです。誰でも利用できると言い切れる理由は2つあります。

1. Shopify ARの進化スピード

今回、Shopify ARについて調査を行った中でわかったことは、Shopify ARの進化のスピードがとても速いということです。そのため、様々な情報がネット上に溢れ、すでに古い情報によって複雑に感じました。

ですが現在(2021年10月)では、ショップの特別なカスタマイズや、データをアプリにアップロードする必要はありません。

商品登録の際にメディアに3Dデータ(.glb形式)を追加するだけで、3Dモデルを商品ページで活用することができます。

また、ユーザーも専用のアプリをダウンロードする必要はなく、スマホのブラウザ画面でShopify ARを体験することができます。

2. 3Dモデル作成の簡易化

Shopifyでの3Dモデル活用が簡単であっても、肝心な3Dモデルを作成するのが難しいと思うかもしれません。

ですが、現在は3Dモデル作成の無料ツールがあり、誰でも簡単に3Dモデルを作成することができます。

使い方を検索すると、記事や動画が大量にあり、その通りに操作するだけで完成します。作成方法は後ほどご紹介します。

3Dモデルを導入するメリットと期待できる効果

ネットショップに商品の3Dモデルを表示することで、様々なメリットや効果が期待できます。

購入率の上昇

Shopify ARと3Dモデルを活用することで、ユーザーはあなたのショップで商品の購入を検討する際に、より細部まで商品を確認することができます。

そうすることで、実際に商品をカートに追加する割合が高くなり、ARを通じて商品を見たユーザーの購入率は、65%高くなったいう事例があります。

返品率の低下

Shopify ARと3Dモデルの活用は返品率の低下も期待できます。

家具などサイズが大きい商品は、従来ではサイズを数値で確認することしかできず、購入後にサイズ感の違いで返品することが多くありました。

また、実際に商品を手にしてイメージと違ったなどの原因で、返品率が25~40%になることも珍しくないと言われています。

ですが、Shopify ARを活用して現実の世界に商品を出現させることで、ユーザーは購入前に自宅で確認することが可能になります。結果的にサイズ感や商品イメージのミスマッチが少なくなり、返品率の低下が期待できます。

リッチな顧客体験と滞在時間の上昇

現在のようにオフラインでのショッピングが楽しめない時期でも、Shopify ARを活用することで自宅をショールームのようにすることができます。

このようなリッチな顧客体験は、顧客満足度を高めるだけでなく、あなたの商品により興味を持ってもらえる機会になります。Shopify ARの活用によりページ滞在時間が21%上昇した事例もあります。

1つのデータで様々な活用ができる

3Dデータをアセットとして考えると、3Dモデルとして活用するだけでなく、「好みの角度で保存できる画像」「他のカラーバリエーションの商品作成」「アニメーションの作成」などが可能になります。

ショップに3Dモデルを追加する方法と注意点

商品の3Dモデルをショップに追加する

商品登録をする際に、メディアに3Dデータを追加するとショップで商品の3Dモデルが表示され、Shopify ARも体験できるようになります。

今回はShopifyが提供するサンプルデータを使用して説明します。まず、以下のリンクをクリックしてサンプルデータをダウンロードしてください。

サンプルデータ

次に、Shopifyの管理画面から「商品管理 > 全ての商品 > 商品を追加する」をクリックします。商品登録のページで、メディアの欄に3Dデータ(.glb形式)をアップロードします。

商品登録のページに移動するので、メディアの欄に3Dデータ(.glb形式)をアップロードします。

あとはその他の商品情報を入力し、「保存する」をクリックして完了です。商品登録について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

初心者必見!Shopifyの商品登録をわかりやすく徹底的に解説

3Dデータを追加する際の注意点

Shopify ARや3Dデータを活用する際にいくつか注意点があります。

■Shopify ARに対応しているテーマを使用する

Shopifyテーマの中には、デフォルト状態ではShopify ARに対応していないものがあります。対応していない場合は、カスタマイズが必要なので、あらかじめ確認してください。

Shopify ARに対応している無料テーマは以下のとおりです。

  • Debut
  • Brooklyn
  • Narrative
  • Dawn(OS 2.0)
  • Craft(OS 2.0)
  • Crave(OS 2.0)
  • Sense(OS 2.0)
  • Taste(OS 2.0)
  • Studio(OS 2.0)
  • Ride(OS 2.0)
  • Colorblock(OS 2.0)
  • Refresh(OS 2.0)

■使用するデータのファイル形式はGLBにする

Shopifyにアップロードできる3Dデータのファイル形式はGLBのみです。Shopifyに追加する前に、3Dデータの拡張子を確認し、必要であれば変換してください。

■プランによってホスティング制限がある

Shopify上でホストできるビデオと3Dモデルの数には制限があります。また、ホスティング制限は、Shopifyのプランによって異なります。

ベーシックスタンダードプレミアムShopify Plus
2501,0005,000サポートに問い合わせが必要

■ファイルサイズが4MB以下にする

ファイルサイズが大きいとショップの処理速度を減速させ、ユーザーの離脱の原因になります。

GLBファイルのサイズは一般的に4MB以下と考えられます。テクスチャを2K(2048×2048px)以下にするなどの対策をして、ファイルサイズを抑えてください。

また、データ量が多いとサイトの表示速度が低下します。ユーザーはサイトの表示を3秒以上待てないとも言われているので、サイトスピードを最適化するアプリの導入などを検討してください。

商品の3Dモデルを取得する方法

では、次に商品の3Dモデルを取得する方法について、3つご紹介します。

  • 3Dモデルを自分で作成する
  • クラウドソーシングで依頼する
  • サイズ確認ができる「size.link」を使用する

3Dモデルを自分で作成する

もし費用を抑えたい場合は、ご自身で3Dモデルを作成することを検討してみてください。3Dモデルを作成するツールはたくさんあり、なかには無料で利用できるものもあります。

使い方に関しても、ネット上には使い方を紹介する大量の記事や動画があり、時間はかかりますが、操作方法は難しくありません。ここでは、無料で使えるオススメのツールを2つご紹介します。

■ Blender

Blenderは3Dモデル制作ができる無料ソフトです。お持ちのPCにインストールして使用します。

Blenderは初心者でも気軽に利用できるため利用者が多く、インターネット上の情報もかなり豊富です。日本語にも対応しているのでオススメです。

以下からソフトをインストールして利用してみてください。
Blender

■ Smoothie-3D

Smoothie-3Dも無料で利用できる3Dモデル制作ツールです。こちらはソフトをインストールする必要はなく、Web上で使用できます。

商品の画像を利用して3Dモデルを生成するので、直感的に利用できるツールですが、あくまで初心者でも簡単に3Dモデルを制作できるという位置付けのツールになります。

以下からサイトにアクセスし、利用してみてください。
Smoothie-3D

また、Shopify公式による3Dモデルの作成ガイドとチェックリストがあるので、自身で作成する方はぜひ参考にしてください。

公式による3Dモデル作成のガイド
3Dモデリングチェックリスト

クラウドソーシングで依頼する

時間を掛けずに高品質でオリジナルデザインを作成したい場合は、業者やフリーランスに依頼することをオススメします。

特に3Dモデルは、顧客が細部まで確認するために利用されるので、高品質なものを用意する必要があります。

3Dモデルを作成する業者をどうやって探すのかわからない方は、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングのプラットフォームで探してみてください。

サイズ確認ができる「size.link」を使用する

ユーザーが商品サイズを確認できるように3Dモデルを活用する場合は、Shopifyが提供する無料ツール「size.link」がオススメです。

size.linkは「高さ」「幅」「奥行」を入力するだけで、直方体の3Dモデルを作成するツールです。

作成した3DモデルはURLで共有することができるので、あらかじめ商品サイズでsize.linkを作成し、商品ページにURLを設置することで、3Dモデルでサイズを確認することができます。

【最後に】3Dモデルに今から対応する

今回は、Shopify ARの概要と使用方法について解説しました。Shopifyでは3Dモデルの活用とAR技術の導入に力を入れています。

2018年にShopify ARを発表し、海外ではShopifyエキスパートマーケットプレイスにおいて、ARの導入を支援するShopifyエキスパートに依頼できる体制が整っています。

そこから2020年には、さらに簡単にマーチャントが3Dモデルを活用できるようになりました。

今後もAR技術の進化が進み、導入するネットショップも増えると思います。導入のハードルは低いので、今からぜひ活用を検討してください。

また、ショピナビコンサルチームでは、Shopifyマーチャントのマーケティング支援を行っており、Shopify ARの導入支援も可能です。

3Dモデルを活用してリッチな顧客体験を実現したい方は、ぜひ以下のリンクからお気軽にご相談ください。

<ショピナビコンサルチームに相談する>

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