実は知られていないShopify Lite(ライト)徹底解説!

この記事の所要時間:6分
「Shopify Liteって何?」「他のプランと何が違うの?」と思っている方は多いと思います。
Shopifyには通常の3プラン以外にも「Shopify Lite」と「Shopify Plus」があり、それぞれマーチャントの事業や特性に合わせたプランになっています。
Shopify Liteには、Shopifyの必要最低限の機能が揃っており、場合によってはShopify Liteを活用することで事業の成長が期待できます。
今回は、そんなShopify Liteについて概要から設定方法までご紹介します。また、Shopify Liteの利用を検討すべき事業の特徴などもご紹介します。
本記事を読めば、Shopify Liteであなたの目的を実現することができるのか理解できます。
目次
今すぐに商品を販売できる「Shopify Lite」とは
Shopify Liteは、月額9ドルでShopifyの商品販売機能(カート)を利用できるプランです。
通常、ECプラットフォームでは、ECサイトを1から構築する必要がありますが、Shopify Liteを利用すると現在運営をしているWebサイトやブログ、SNSなどで商品の販売が可能になります。
設定方法も専用の埋め込みコードをWebサイトにコピペするだけなので、とても簡単です。コードを埋め込む方法については、後ほどご紹介します。
Shopify Liteで「できること」「できないこと」
Shopify Liteは名前の通り、通常プランから一部の機能を制限したプランです。なので、Shopify Liteでできることは、基本的に他のプランでもできるという前提で「できること」「できないこと」を紹介します。
<できること>
- 他のサイトにShopifyの販売機能を埋め込み、商品の購入ボタンを表示する
- SNSで商品を販売する
- Shopify POSを利用し、オフライン販売もPOSで管理
- 売上や利益に関するデータの表示
- 不正注文の可能性がある注文にフラグを立て、注意を喚起
- SNSのフォロワーとメーリングリストの顧客に特別割引を提供するクーポンコードの発行
- 動的チェックアウトボタン
- 訪問者の流入元や属性などのレポート機能
- 商品や注文の管理
Shopify Liteではカート機能が利用できるため、基本的にはブログやWebサイトでの商品販売や、Shopify POSと連携して実店舗販売に活用できます。
Shopify POSは無料で利用できるので、Shopifyではトータルで月額9ドルからPOS機能が利用できます。
<できないこと>
- ECサイトの構築
- 複数アカウントでの利用
- 細かな顧客データによる分析
- 一部のShopifyアプリ
- リアルタイムアクティブユーザーの表示
- 一部の販売チャネル(Google、Facebook、Shop)の利用
一方で従来のECプラットフォームのようにネットショップを構築することができません。管理画面にアクセスできるスタッフアカウント数も1人までなので、複数人で管理することができません。
またオンラインストアを必要とする一部の販売チャネルは利用することができません。
他のプランとの比較
他のプランと比較すると以下のような違いがあります。
Shopify Lite | ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 9ドル | 29ドル | 79ドル | 299ドル |
オンラインストア | × | ○ | ○ | ○ |
スタッフアカウント数 | 1 | 2 | 5 | 15 |
日本のクレジットカード手数料 | 3.4% | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
海外のクレジットカード手数料 | 3.9% | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
Shopifyペイメント以外の手数料 | 2.0% | 2.0% | 1.0% | 0.5% |
また、Shopifyは途中でのプラン変更を考慮しており、同じデータのままプランを乗り換えることができます。
さらに、Shopify Liteでは利用できない細かな分析レポート機能なども、一部はShopifyアプリで補うことができます。なので、まずはShopify Liteから小さくネット販売を始めてみる場合にも役立ちます。
Shopify Liteの利用を検討するべきマーチャント
これらの特徴を踏まえて、Shopify Liteの利用を検討するべきマーチャントをご紹介します。
まずは小さくネットショップを作り、ネット販売を検証したい
Shopify Liteは最も安く、機能は最小限のものなので、サイト構築の手間もかかりません。
これまで、実店舗で商品を販売していた方でEC化の検証をしたいマーチャントや、個人でネットショップを始めようと考えている方にオススメです。
また、ネットショップを始める方の多くは、BASEなども検討していると思いますが、手数料という面だけでいうと、月商30,000円以上の売上があるとShopify Liteの方が安くなります。
すでにブランドのWebサイトやブログを運営している
Webサイトやブログをすでに運営している場合は、そのサイトに商品の購入ボタンを埋め込むことをオススメします。
Shopifyでネットショップを始めて最初にぶつかる壁は集客です。
多くの場合はSEO対策や広告を運用しますが、すでにサイトがあるとそのサイトのドメインパワーや集客力を利用することができます。
また、Shopify Liteで埋め込む商品の購入ボタンにはShopifyのロゴがつかないので、サイトに自然な形で表示することができます。サイト構築の手間もないので、最速で10分ほどあれば完成します。
また、料理やヨガの教室を運営していてブログなどで発信している方もShopify Liteがオススメです。
Shopifyではアプリを活用することで、レッスンの予約システムを導入することができます。そういった場合でもブログ上に予約ボタンがあると、とてもユーザービリティが良くなると思います。
Shopify Liteの導入と購入ボタンのデザイン編集
それでは、Shopify Liteの導入と商品の購入ボタンのデザイン編集について説明します。
Shopify Liteに登録する
まず始めにコチラからShopifyのアカウントを作成します。「14日間の無料体験」をクリックし、アンケートに答えます。その後、住所などの必要情報を入力すると登録は完了です。
以下の画面が管理画面です。画面下部にある「プランを選択する」から「Shopify Lite」を選択しますが、14日間は無料体験期間なので、無料期間が終了してから選択しても大丈夫です。

購入ボタンのデザイン編集
次に、購入ボタンのデザイン編集について説明します。
先に販売する商品の登録と、いくつかの初期設定をする必要がありますが、ここでは省略します。初期設定については以下の記事を参考にしてください。
ショップ公開までに行う7つの設定!Shopifyの使い方完全ガイド
まず、画面左側の販売チャネルの横にある「+」をクリックし、ポップアップ上にある「購入ボタン」を追加します。
※最初から販売チャネルに「Buy Button」がある人は、追加する必要はありません。

次に販売チャネルに追加された「Buy Button」をクリックし、「購入ボタンを作成する」をクリックします。

「商品購入ボタン」と「コレクション購入ボタン」のどちらかを選択し、次に対象商品を選択します。 (今回は商品購入ボタンを選択し、次に進みます。)
次の画面では、購入ボタンのデザインやクリック時のアクションを編集することができます。プレビューを確認しながら設定を行ってください。編集が完了したら「次へ」をクリックします。
最後に完成した購入ボタンのコードをコピーし、自社サイトに貼り付けます。

購入ボタンを表示するウェブページのHTMLエディタを開き、購入ボタンのコードを追加したい位置に貼り付けます。変更を保存して完成です。
【最後に】Shopify Liteは手軽に始められる!
Shopify Liteは月額が安く、サイトやSNSを持っている人であれば構築に時間もかかりません。これからネットショップを始めようか悩んでいる人は、ぜひ試してみてください。
デザインもいいので、従来のネットショップよりもオリジナリティがあり、リッチな購入体験ができるECサイトも作成可能です。
また、ショップが拡大していく過程で後からプランも変更できるので、そのタイミングでスタンダードプラン以上に切り替えることもオススメです。