Shopifyペイメントとは?特徴や設定方法をわかりやすく解説

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この記事の所要時間:6分

Shopifyペイメント(Shopify Payments)とは、Shopifyに標準設定されている決済システムです。

ネットショップを構築する上で決済システムの導入は必須ですが、Shopifyでは簡単な初期設定だけで今すぐに決済機能を利用することができます。

そもそもネットショップに決済システムの導入が必要だと初めて知った方もいると思います。

そこで今回は、Shopifyに標準設定されている決済システム「Shopifyペイメント」についてわかりやすく解説します。

決済システムとは

決済システムはクレジットカードやQRコード決済など、現金の直接的な受け渡しをせずにデータの送受信で決済を処理するシステムです。

当然ですが、決済システムが導入されていないサイトでは決済を行うことができません。つまりネットショップには決済システムの導入が必要不可欠です。

一般的な決済システムは、決済が行われた金額に対して決済手数料が発生し、手数料はマーチャントが支払います。

Shopifyペイメントとは

ShopifyペイメントはShopifyが提供する決済システムです。

Shopifyペイメントは標準機能としてShopifyに搭載されているので、有効化するだけで使用することができます。Shopifyペイメントの有効化によって決済様々な決済サービスに対応することができます。

Shopifyペイメントの概要

あなたのショップでShopifyペイメントを有効化すると、顧客のクレジットカード決済に対応することが可能になります。デビットカード決済にも対応可能です。

Shopifyペイメントは初期費用や月額の固定費がかからないため、売上がまだ上がっていないマーチャントでも気軽に利用することができます。

また通常の決済システムは利用するために審査があり、導入までに数週間かかることも珍しくありませんが、Shopifyペイメントは審査がなく、誰でも今すぐに利用することができます。

ですが、銀行振込やコンビニ決済などShopifyペイメントで対応していない決済手段もあるため、その場合は別の決済サービスの導入が必要になります。

Shopifyで対応できる決済手段について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

一覧でわかる!Shopifyで利用できる決済サービスまとめ

Shopifyペイメントの決済手数料

Shopifyペイメントは初期費用や取引手数料が無料で、商品が購入された際に商品の金額に対して決済手数料が発生します。

Shopifyペイメントで対応可能なクレジットカードブランドは「Visa」「MasterCard」「American Express」「JCB」で、Shopifyの契約プランや各カードブランドによって決済手数料は異なります。

各プランの決済手数料は以下のとおりです。

スターターベーシックスタンダードプレミアムShopify Plus
国内のクレジットカード手数料5.0%3.4%3.3%3.25%3.15%
海外のクレジットカード手数料5.0%3.9%3.85%3.8%3.75%
JCBのクレジットカード手数料5.0%4.15%4.1%4.05%3.75%

またShopifyで構築するネットショップで、Shopifyペイメント以外の決済システムを利用する場合、利用する決済システムの決済手数料に加えて、Shopifyの取引手数料が発生します。

Shopifyの取引手数料は以下のとおりです。

スターターベーシックスタンダードプレミアムShopify Plus
取引手数料5%2%1%0.5%0.15%

※「Shop Pay」「Apple Pay」「Google Pay」「Amazon Pay」「PayPal」に関しては、取引手数料は発生しません。

Shopifyペイメントの入金サイクル

商品が購入されてから、その売上がマーチャントの口座に入金されるまでの期間を入金サイクルと言います。

Shopifyペイメントの場合、売上は翌週の金曜日に自動的に入金されます。つまり最短で5日後最長で11日後に売上を受け取ることができます。

Shopifyペイメントで決済された売上は、入金手続きをすることなく、翌週の金曜日に銀行口座に入金されます。つまり、最短で5日後、最長で11日後に入金されます。

Shopifyペイメントは振込手数料が不要なので、入金よって手数料が引かれることはなく、他の決済サービスと比較しても早期に売上を受け取ることができるため、キャッシュフローがとても良くなります。

各決済サービスの手数料と入金サイクルについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

Shopifyのココがすごい!手数料と入金サイクルをわかりやすく解説

Shopifyペイメントの特徴

Shopifyペイメントの主な特徴は以下のとおりです。

  • 審査がなく、今すぐに利用できる
  • Apple Pay、Google Payにも対応可能
  • 簡単なチェックアウトが可能
  • 不正注文防止システム

・審査がなく、今すぐに利用できる

ネットショップを運営する場合、一般的には主要なクレジットカードブランドすべてに対応できる決済システムを利用します。

ですがそのような決済システムの導入には手間がかかり、導入審査もあります。そのため利用するまでに数週間の期間が必要になります。

Shopifyペイメントの場合、面倒な手続きがなく導入審査も必要ありません。今すぐにあらゆる決済手段に対応したネットショップを公開することができます。

・Apple Pay、Google Payにも対応可能

Shopifyペイメントを有効化すると、同時にApple PayやGoogle Payにも対応することができます。(Shopifyが提供する決済サービスShop Payの対応も可能)

また、Shopifyペイメント以外の決済サービスには、取引手数料が発生しますが、Apple Pay、Google Payには取引手数料が発生しません。

・簡単なチェックアウトが可能

簡単なチェックアウトとはチェックアウト時に顧客情報が登録され、次回からは個人情報などの入力が必要なく、数クリックで決済できる機能です。

トップページや商品ページに動的チェックアウトボタンを表示することができ、顧客は商品をカートに追加することなく、直接商品を購入することも可能になります。

・不正注文防止システム

ネットショップの運営には不正注文のリスクがあります。不正注文とは、注文者が認識していない取引を第三者が行う詐欺行為です。

Shopifyペイメントには不正注文を検知する機能があり、ベーシックプラン以上で利用することができます。この機能を利用すると不正が疑われる注文に対して勧告を出し、調査を行うことができます。

利用規約で定められている禁止事業

Shopifyペイメントの利用規約では、以下の事業カテゴリーおよび事業行為について、ペイメントサービスの利用が禁止されています。

Shopifyペイメントの利用ができなくなる可能性があるので、使用する前に確認してください。

  • 金融商品や金融サービス
  • 仮想通貨や電子マネー
  • アダルトコンテンツ
  • 記事作成サービス
  • 偽造品または違法品
  • 知的財産を損害する商品
  • ギャンブル商品
  • 販売規制がある商品(タバコやコンタクトレンズなど)
  • 動物
  • 個人への寄付
  • SNSのフォロワーやいいね

上記の禁止事業はごく一部です。詳しく知りたい方はShopifyペイメントの利用規約をご確認ください。

Shopifyペイメントの導入方法

次に、Shopifyペイメントを導入する方法について説明します。

Shopifyペイメントの有効化

Shopifyの管理画面から「設定 > 決済」をクリックします。

画面上部にあるShopify Paymentsの欄で「Shopifyペイメントを有効にする」をクリックします。

Shopifyの管理画面から「設定 > 決済」をクリックします。
画面上部にあるShopify Paymentsの欄で「Shopifyペイメントを有効にする」をクリックします。

次の画面で、下記の情報を入力します。

  • ビジネス詳細
  • 個人情報
  • 商品の詳細
  • お客様の請求明細書
  • 銀行口座
  • 利用規約の同意

最後に「アカウントの設定を完了する」をクリックして完了です。

Shopifyペイメントの設定

Shopifyペイメントの有効化が完了したら、次にいくつか設定を行います。

■通知

デフォルトでは、売上がマーチャントの銀行口座に入金されるたびにメール通知が届きます。

通知をオフにするためには、Shopifyの管理画面から「設定 > 決済」をクリックします。

Shopifyペイメントの欄で「管理する」をクリックし、支払いスケジュールの欄で「通知を有効にする」のチェックを外します。「保存する」をクリックして完了です。

ちなみに支払いスケジュールの欄には「毎週金曜日」が指定されていますが、現状日本国内ではこちらの支払いスケジュールを変更することはできません。

■不正防止

不正防止の仕組みは「住所認識システム(AVS)」と「セキュリティコード(CVV/CVC)」の2つあります。これら2つの不正フィルターを設定することで、不正注文を防止することができます。

・住所認識システム(AVS)
住所認識システムとは、お客様の請求先住所と郵便番号の数値部分を、クレジットカード発行元に保存されている情報と比較します。承認されていないユーザーは請求先住所が正しくないため、不正注文を減らすことができます。

・セキュリティコード(CVV/CVC)
セキュリティコードとは、お客様のクレジットカードの裏面にある3桁または4桁の番号です。クレジットカード会社はセキュリティコードの保管を禁止しているため、セキュリティコードはお客様がカードを物理的に所有していることを保証します。

不正防止の設定は、Shopifyの管理画面から「設定 > 決済」をクリックします。

Shopifyペイメントの欄で「管理する」をクリックし、「請求を自動的に拒否する」の欄で各項目をチェックします。「保存する」をクリックして完了です。

テストモード(テスト注文)の使い方

Shopifyペイメントは、ショップを公開する前にマーチャント自身でテスト注文を行い、実際の注文処理を確認することができます。

Shopifyの管理画面から「設定 > 決済」をクリックします。

Shopifyペイメントの欄で「管理する」をクリックし、画面一番下にある「テストモードを使用する」にチェックを入れ、「保存する」すると、テストモードになります。

※ショップ公開後にテストモードにすると、顧客は商品を購入できなくなるので注意してください。

テストモードになれば、実際に商品を選択してチェックアウト画面まで進みます。

チェックアウト画面では、以下のクレジットカード番号を使用してテスト注文を行います。

カード名カード番号有効期限CVC
Visa4242 4242 4242 4242将来の日付任意の3桁
Mastercard5555 5555 5555 4444将来の日付任意の3桁
American Express3782 8224 6310 0005将来の日付任意の3桁
JCB3530 1113 3330 0000将来の日時任意の3桁

問題なく決済ができるのか、またその後の配送処理方法などを確認してください。

テストモードを終了する場合は、設定時と同様に「設定 > 決済 > 管理する」をクリックして、画面一番下にある「テストモードを使用する」のチェックを外します。

最後に「保存する」をクリックして完了です。

テスト注文について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

たった4分で大きな損失を防ぐ!Shopifyでテスト注文をする方法

【最後に】Shopifyペイメントを導入しよう

Shopifyペイメントは決済手数料が安く、審査なしで主要な決済手段に対応することができます。

他の決済システムを利用すると取引手数料も発生するので、基本的にShopifyマーチャントはShopifyペイメントを使用します。

また、Shopifyペイメントでは対応できない決済手段もあるので、その場合は決済システムを併用することも検討してください。

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