CMSとは?Shopifyやヘッドレスコマース最新トピックも解説

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この記事の所要時間:4分

昨今、企業や個人サイトでCMSの利用が進んでおり、CMSに関連するニュースが増えています。コロナ下においてShopifyが急激にシェアを伸ばしたというニュースも記憶に新しいです。

一方で、CMSという文字はよく見るものの、あまり詳しくは知らない方もいると思います。解説記事を読んだが、あまりピンときていない方もいるでしょう。

そこで今回は、CMSについてできるだけわかりやすく解説します。ShopifyやヘッドレスCMSなどの最新トピックについても解説します。

CMSとは?

CMSとはContent Management Systemの略で、直訳すると「コンテンツ」を「管理」する「システム」です。

コンテンツ、管理、システムについて詳しく説明します。

コンテンツ

「コンテンツ」というと、音楽や映画、ゲームなどを想像するかもしれません。しかし、CMSにおけるコンテンツは、インターネット記事やインターネット上のサイトを意味することがほとんどです。

管理

「管理」するというのは、例えばインターネット記事を書いたり、編集したり、削除したりすることです。日頃読んでいるインターネット記事のほとんどは、CMSを使って管理されています。

システム

「システム」は、コンピュータに任せたい仕事をコンピュータが理解できる言語で記述(プログラミング)したものです。CMSの場合は、例えばインターネット記事を管理するための様々な仕事が記述されます。

CMSの歴史

CMSが登場した背景

CMSの歴史はインターネットの歴史と深い関係があります。

1980年代にパソコンやインターネットが普及し始めると、インターネット上でサイトを公開したいと考える人たちが出てきました。

そういった人たちは、サイトの公開をインターネットに詳しい人にお願いしました。

しかし、サイトに載せたい情報は時間が経つと変わり、サイトに最新の情報を載せるためには何度も詳しい人に連絡してお願いする必要がありました。更新の度にお金を請求されるかもしれません。

そこで、インターネットに詳しくない人でもサイトの情報を書き換えることができるシステムの開発が計画され始めました。そのような目的で開発されたシステムが、後にCMSと呼ばれます。

1995年に企業向けのウェブサイトを管理するCMSが登場しました。その後、特定のコンテンツに特化したCMSが次々と登場しました。

2003年に登場したWordPressはサイトやインターネット記事の管理に特化し、完成度も高かったので爆発的に普及しました。

CMSの現在

今では多くのサイトにCMSが使われています。

W3 Techsの調査によると、全くCMSを使っていないウェブサイトは調査した全サイトのうち35.9%しかありませんでした。

同調査によるCMSのマーケットシェアランキングは以下のとおりです。シェアの数値は、CMSで管理されているサイトのうち、そのサービスが使用されている割合です。

順位サービス名シェア管理対象の
コンテンツ
リリース年
1位WordPress64.9%ウェブサイト
インターネット記事
2003年
2位Shopify5.5%ECサイト2006年
3位Joomla3.2%ウェブサイト2005年
4位Squarespace2.6%ウェブサイト2003年
5位Wix2.5%ウェブサイト2006年

最新トピック「ヘッドレスCMSについて」

2010年代にスマホやタブレット端末が広く普及しました。

すると1つのウェブサイトに対して、パソコン用、スマホ用、タブレット用など複数のデザインが必要になってきました。また、これまでウェブサイトを通して提供してきたサービスをスマホアプリとしても提供したいという要望も出てきました。

このような状況でデータの管理や処理だけを共通にして、アプリ用やサイト用など、複数のデザインを作るケースが増えました。

すると1つのウェブサイトに対して、パソコン用、スマホ用、タブレット用など複数のデザインが必要になってきました。また、これまでウェブサイトを通して提供してきたサービスをスマホアプリとしても提供したいという要望も出てきました。このような状況でデータの管理や処理だけを共通にして、アプリ用やサイト用など、複数のデザインを作るケースが増えました。

双方を繋ぐのがWeb APIです。上記の画像では、矢印の部分がWeb APIです。

アプリやサイトは、Web APIを使ってデータを取得してユーザに表示します。保存されているデータの更新や削除などもWeb APIを通して行います。データの管理や処理は、これまでと変わらず1ヶ所で行われています。

この流れの中でヘッドレスCMSが登場しました。

ヘッドレスCMSはコンテンツデータの保存や処理だけ行うCMSです。デザインされた画面はありません。

ヘッドレスCMSはコンテンツデータの保存や処理だけ行うCMSです。デザインされた画面はありません。

データの管理と処理だけヘッドレスCMSに任せ、ウェブサイトのデザインやスマホアプリの開発に集中できるのがメリットです。

ヘッドレスCMSはコードを書いてアプリやサイトを開発できる人たちが利用します。

インターネットやコンピュータに詳しくない人たちが利用することを想定していた最初のCMSとはその点が大きく違っています。

汎用CMSについて

幅広いユーザをターゲットとし、多様なニーズを満たしてくれるCMSを「汎用CMS」と呼ぶことがあります。WordPressが代表例です。

ヘッドレスCMSなど最新のCMSと対比して、昔ながらのCMSというのを強調したいときにも使われる表現です。

Shopifyについて

Shopifyは広く普及しているCMSの中では特殊で、ECサイトの管理に特化している点で他のCMSとは異なります。

Shopifyはインターネットやコンピュータに詳しくない人でも、自分の商品を簡単にネット上で販売することができます。

楽天やAmazon、メルカリなどで自分の商品を販売することもできますが、Shopifyではデザインのカスタマイズや拡張機能の追加が自由にできます。

Shopifyは、汎用CMSとしてもヘッドレスCMSとしても使うことができます。

ヘッドレスコマースについて

Shopifyのように、EC機能をヘッドレスCMSとして提供するサービスを特に「ヘッドレスコマース」と呼ぶことがあります。

ヘッドレスCMSは、ウェブサイトやインターネット記事を扱うものがほとんどです。なので、EC機能が提供されることを強調して「ヘッドレスコマース」と呼びます。

様々なCMSについて

汎用CMSの派生として、軽量CMSというカテゴリも存在します。

現在、CMSで最も普及しているWordPressは拡張機能を入れすぎると遅くなったり、複雑な構造を把握するのが困難といった問題を抱えています。

軽量CMSは、CMSに必要な最小限の機能だけ備えています。

そのため、WordPressに比べてインストールが楽でシンプルな構造であり、動作が速いです。

【最後に】

CMSは様々な方向に進化し、たくさんのバリエーションが生まれています。

ここまで読んでくれたあなたはCMSについて理解し、最新のトピックも抑えられました。

次にCMS関連のニュースを読む際には、わかることが増えているはずです。

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